小さな花 〜あなたを愛した幸せな時間〜
なんでこんなところに…!

しかもなんでひとりなんだよ…!


余計に切ないじゃんか…!

余計に辛いじゃんか…!!


「……!」



俺と目が合うとナナは弾かれたように走り出した。




「ナナ…!」




つい口からこぼれた名前…。


「なにっ?」


ナナコが答える。

…違う…お前じゃない…!

ナナ…

ナナ…

追いかけたかった。




でも、出来ないんだ…。




ゴメンな…ナナ…







< 199 / 416 >

この作品をシェア

pagetop