小さな花 〜あなたを愛した幸せな時間〜
ナナコとのやり取りを時間をかけて話す。
ナナコとは付き合ってないこと。
葬式の後ほっとけなくて連絡を取り合ったこと。
そして、
妊娠を告げられたときの会話、そしてその結果父親になって欲しいと懇願されたこと…。
ナナへの想いを捨てる決心をしたこと…。
タクトは頷きながら黙って聞いていてくれた。
「ハル、お前はホントにそれでいいの?」
「…あぁ。」
煮え切らない情けない返事。
「ふ〜ん!お前がいいんならいいんじゃないの?」
タクトは最後にそうとだけ言い、それきりこの話題には触れようとしなかった。
夜はふけていった。
あの後飲み直したタクトを引きずりアパートに戻り、結局タクトは俺のアパートに泊まることになったのだった。
次の日起き出したタクトは「帰るわ」と言い残し地元に戻っていった。
ナナへの想いをタクトに告げると葬るはずの気持ちは再びふくらみ始めた。
そして季節はもう冬。
ナナとの別れからもうだいぶ経つ。
ナナコはもう妊娠6ケ月に入り、安定期だと言っていた。
そんなナナコはもともとスレンダーな体だからなのかまったく変化を感じさせない。
ナナコとは付き合ってないこと。
葬式の後ほっとけなくて連絡を取り合ったこと。
そして、
妊娠を告げられたときの会話、そしてその結果父親になって欲しいと懇願されたこと…。
ナナへの想いを捨てる決心をしたこと…。
タクトは頷きながら黙って聞いていてくれた。
「ハル、お前はホントにそれでいいの?」
「…あぁ。」
煮え切らない情けない返事。
「ふ〜ん!お前がいいんならいいんじゃないの?」
タクトは最後にそうとだけ言い、それきりこの話題には触れようとしなかった。
夜はふけていった。
あの後飲み直したタクトを引きずりアパートに戻り、結局タクトは俺のアパートに泊まることになったのだった。
次の日起き出したタクトは「帰るわ」と言い残し地元に戻っていった。
ナナへの想いをタクトに告げると葬るはずの気持ちは再びふくらみ始めた。
そして季節はもう冬。
ナナとの別れからもうだいぶ経つ。
ナナコはもう妊娠6ケ月に入り、安定期だと言っていた。
そんなナナコはもともとスレンダーな体だからなのかまったく変化を感じさせない。