小さな花 〜あなたを愛した幸せな時間〜
「どうして…って…俺はただここで考え事を…」

バカ正直に答えるハルト。
でもまとはずれ。
そういうことじゃ、ないんだけどな…。


「違うよ…!さっきの…さっきのメールのことだよ…!」


「……!…ゴメン…」


「ゴメンじゃないよ!私っ…私…もう…」


何を言っているのか自分でもわからなくなって、私はうつむいた。


そこには次々と空から落ちてくる雪。
それはアスファルトの地面に触れると同時に消えていく…。


―――儚いね…。


こんなにキレイなのに、一瞬で消えていくんだね…。

恋も…

恋も、同じなのかな…?


サトルをあんなに好きだと感じたのに、それなのに今、私の心は……。



ぽたり…



涙が雪と一緒に地面に落ちる。

もうアスファルトにはたくさんの雪がとけていて、私の涙はそれに混じって消えた。




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