小さな花 〜あなたを愛した幸せな時間〜
ハルトは20歳で仕事は鳶職をしてるって言ってた。


「ナナはいくつ?」


「‥‥来週16‥‥」 


「はっ!?マジで!若いな!俺犯罪?」


ハルトはそう言って笑った。


「ってか来週誕生日なん?」


「うん。一応」


私は誕生日がキライだった。


「一応って何だよ〜!お祝いしないの?」


ハルトは私の顔を覗き込んだ。


「しない。祝わない!」


「じゃあ俺と祝おう!約束な。」


ハルトは右手の小指を差し出した。


「‥‥絶対?」


「絶対っ!なっ!?」


私はそっと小指を絡めた。


この時、

とっても嬉しかったんだ。

私の顔、赤かったよね?

久しぶりにお誕生日が待ち遠しくなったんだよ。

ハルト、あなたのお陰で‥‥。






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