小さな花 〜あなたを愛した幸せな時間〜
会いたかった。


もう会えないと思ってた…。


なのに、

ハルト、ここにいる。

ここにいるんだね…。





「ハルト…好き…。」





「うん…。」





“うん”しか言ってくれないハルトを見上げようと頭を上げる私を阻止するように、ハルトはもう一度強く…強く抱きしめた。


「……っ……」


……?
ハルト…?



「ハル…」

「俺もナナが好きだよ…ほんとに、ごめんな…」



ハルトは、泣いてた。

“ズッ”って鼻水をすする音だけが静かな夜に響き渡っていた…。




ハルト…



大好き…




もう、離れないよね…?

ずっと

ずっと…


一緒だよね…?



ハルト……。




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