小さな花 〜あなたを愛した幸せな時間〜
お賽銭を入れ、鈴を鳴らし手をあわせたとき、この1年のたくさんの出来事がまぶたの裏にうかんだ。

苦しかったこと…ハルトに会えなかったこと。

辛かったこと…ハルトにもらった別れの言葉。

そして幸せだった、数えきれない気持ち。

その気持ちに感謝した。

次の年も、この幸せが続きますように…と…。


でもこの私の願いを神様が叶えてくれることはなかった…。

―――神様?

私はやっぱり周りの人を傷つけ過ぎたのかな…?

私は幸せになったらいけなかったのかな…?

サトル…ヤヨ…キミヨちゃん…
いろんな人の想いを踏みにじったバチがあたったのかな…?


教えてほしいよ…。


でも、この時は今の幸せに酔いしれて何も知らなかった。

2人でただ笑い合って、
バカみたいに好きだと繰り返して、

…ただ一緒にいることだけで幸せだった。



……幸せだったのに……。




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