小さな花 〜あなたを愛した幸せな時間〜
「…うまいっ!美味しいよコレ!」


「うそっ!?」


ハルトの声についつい思わず本音がポロリ…。


「おいおい…『うそっ!』って!なんか変なもんでも入れたんか?」

ハルトが眉を下げて笑う。

「いやいや!違うけどぉ!…ホントに美味しい?」

「うん!マジでうまいよ!」


ハルトの言葉に恐る恐るドリアを口へ運ぶ私。


「…おいしい…」


自分でもビックリ。
料理って見た目じゃないんだ…!




お夕飯を終えるとハルトがお皿を洗ってくれた。

「よ〜し!オッケー!」

ふたりでキッチンを出ると私はバッグの中からチョコレートを出す。
中身はトリュフ。


手渡すとハルトはにっこり笑ってチョコをすぐに1つ口に放り込む。


「んまいっ!ありがと!」

顔をほころばせるハルトが可愛くて愛しかった。


「ハルト〜〜!だ〜いすきっ!」


私は素直に甘える。


「………」


無言。
…あれ?

いつもなら“俺もだよ”とか“ハイハイ”とか何か言ってくれるのに…。


「ハルト?」


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