小さな花 〜あなたを愛した幸せな時間〜
「はずすの上手すぎーっ!」


抗議する私。


「ハハハ…」


ハルトは苦笑いを浮かべると私の胸に触れる。


「…あっ…!」


ふいに出てしまった自分の声に驚く。


「…怖い?」


ハルトが手を止める。


「ウウン…大丈夫…好きだよ?ハルト…」


「俺も…好きだよ…」





私たちは長い時間をかけて初めてひとつになった。

愛し合い、求め合い、こんな幸せがあるなんて…と心から思った。



…いつかのマユの言葉がよみがえる。


“幸せだよ。好きな人とくっくいてるのって。”


ホントにその通りだね…マユ…。


大きなハルトの腕の中、私はこの上ない幸せに身をまかせていた。


ハルトの愛に包まれて、

幸せ過ぎて怖かった…。







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