小さな花 〜あなたを愛した幸せな時間〜
「…ホテルにいた…。」
「わかった。今から行くから!待ってて!」
ハルトは電話を切るとすぐにホテルに戻ってきた。
15分くらいだっただろうか…?
「ハルトっ!」
私が駆け寄るとハルトは静かに目を反らした。
…なんで…?
なんで、目を反らすの…?
ハルトはさらに残酷な言葉を続けた。
「ゴメン。ナナコ、マジで妊娠してた…。」
体の中の血が逆流したみたいだった。
「…母子手帳、っての?それも見たし……赤ちゃんの写真も……。」
「………」
声が、出ない。
「俺…殺せねぇよ…。」
「………」
そう言うと思ってた…。
「ゴメン、ナナ…ホントにゴメン…。」
「………」
「なんか言って?怒ってもいい。ナナ…頼む、なんか言って……!」
「………」
そんなこと言われたって…。
出ないんだよ…。
声が。
どうしても、出ないんだよ…。
「俺…ナナのこと、好きだよ。心から、お前だけ。」
「わかった。今から行くから!待ってて!」
ハルトは電話を切るとすぐにホテルに戻ってきた。
15分くらいだっただろうか…?
「ハルトっ!」
私が駆け寄るとハルトは静かに目を反らした。
…なんで…?
なんで、目を反らすの…?
ハルトはさらに残酷な言葉を続けた。
「ゴメン。ナナコ、マジで妊娠してた…。」
体の中の血が逆流したみたいだった。
「…母子手帳、っての?それも見たし……赤ちゃんの写真も……。」
「………」
声が、出ない。
「俺…殺せねぇよ…。」
「………」
そう言うと思ってた…。
「ゴメン、ナナ…ホントにゴメン…。」
「………」
「なんか言って?怒ってもいい。ナナ…頼む、なんか言って……!」
「………」
そんなこと言われたって…。
出ないんだよ…。
声が。
どうしても、出ないんだよ…。
「俺…ナナのこと、好きだよ。心から、お前だけ。」