小さな花 〜あなたを愛した幸せな時間〜
その言葉に今まで心に深く埋まってた現実を掘り起こす。


「……うん。」


そう答えるとまた涙があふれた。


私を大切にしてくれたハルト…。

でも今、そのことが私を苦しめてるよ…。

だって

それは…

こういうこと…。


ハルトが避妊してくれてたということ、それはこの赤ちゃんの父親がヨースケだっていう可能性を高くする…そういうことだから。


「……そう…だよね…。」


マユもそのことに気付いている。

女の子を襲う男がいちいち避妊してくれるわけがない。

…定かじゃないけど…。


でも多分ヨースケは避妊なんてしてない。



……じゃあ……?



やっぱり……。




「…やだよ…マユ…私…なんで?なんで…?」


私は問い続ける。


「私…何で付いていったんだろう…?私…」


繰り返す後悔の言葉。


「私が悪いの…私がバカだったんだ…簡単に付いていって…バカなの…」



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