小さな花 〜あなたを愛した幸せな時間〜
“自分は大丈夫”


“虐待なんてするはずない”



みんな、そう思って子供を産むんじゃないだろうか…?


でも、それでも恐ろしいことをしてしまう親がいる。

それが今ある悲しい現実…。







ものすごく不安だった。







5ケ月を迎えた頃、その不安は急に大きく膨らんだ。

…健診のエコーに映った赤ちゃんの顔が…ヨースケに似てるような気がしてしまったから…。


気のせいなのか…

思い込みなのか…


たぶん全然似てなかったのかもしれない。


でも不安は大きくなり、私はお母さんに言ったんだ。





「もし、万が一ね…赤ちゃんが産まれて、私が少しでもおかしい様子あったら、すぐに私と赤ちゃんを引き離してね…?無理矢理にでも、赤ちゃんを連れて行ってね?守ってね…?」




涙を流して言う私にお母さんは悲しそうに頷いた。



そして、



「…大丈夫よ…ナナは…」



そう、言ってくれた…。





< 408 / 416 >

この作品をシェア

pagetop