小さな花 〜あなたを愛した幸せな時間〜
「…ア…イタタタタ…っ」




また陣痛の感覚が短くなる。


もう5分は切ってるかも…。


私はナースコールを呼ぶと看護婦さんに支えてもらって陣痛室に移動した。


「頑張ろうね!」


看護婦さんの言葉が力をくれた。


「はい!」


私はどんなに痛くても、ゼッタイに泣いたり叫んだりするもんか!と決めていた。


お母さんになるんだから!


しかも、



片親で育てていくんだから…!



こんなところでねをあげてられないんだ…!



そう思った。



ここで頑張れたら、

未来が見える気がしたから…!







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