小さな花 〜あなたを愛した幸せな時間〜
マユとヤヨがジェットコースターに向かうのをベンチから見送った私はなんとなく暇を持て余し携帯を眺めた。
友達のブログを見たり、携帯小説を眺めたり。
どのくらい時間がたったのかわからないけれどそれにも飽きて、ふと顔をあげる。
その時、
すべての時が止まった気がした。
こっちに向かって歩いてくる男の人。
見間違うわけがない。
大好きな人。
───ハルト。
「‥‥嘘‥。」
私の口唇から零れる言葉。
ハルトは私にまだ気付いていない。
今なら‥
今ならこの場から逃げられる‥。
でも足が動かない。
地面に足がくっついてるみたいに‥。
どんどん近づくハルト。
気付かないで!
気付かないで!!
私に気が付かないで…!!
惨めだから‥。
そう────。
ハルトの隣には綺麗な女の人が楽しそうに寄り添っていたんだ‥───。
友達のブログを見たり、携帯小説を眺めたり。
どのくらい時間がたったのかわからないけれどそれにも飽きて、ふと顔をあげる。
その時、
すべての時が止まった気がした。
こっちに向かって歩いてくる男の人。
見間違うわけがない。
大好きな人。
───ハルト。
「‥‥嘘‥。」
私の口唇から零れる言葉。
ハルトは私にまだ気付いていない。
今なら‥
今ならこの場から逃げられる‥。
でも足が動かない。
地面に足がくっついてるみたいに‥。
どんどん近づくハルト。
気付かないで!
気付かないで!!
私に気が付かないで…!!
惨めだから‥。
そう────。
ハルトの隣には綺麗な女の人が楽しそうに寄り添っていたんだ‥───。