<BL>僕の世界の侵略者
結月さんの家へ
大きいマンションについた。
「ここは兄さんが所有してるマンション。
その最上階に兄さんの住居スペースがある」
中に入ると結構、広くてお洒落な内装だった。
最上階の部屋へ
「ここだよ」
チャイムを鳴らすと中から大柄な男の人が出てきた。
「何だ、陽裕か」
「何だとは失礼ですよ。
と言うか、何で上半身裸なんですか?」
「シャワー浴びてた」
この人が陽裕さんのお兄さんなのか?
親しそうに話してるし、でも……、
似てないから、違うのか?
そうしたら、部屋の中から、
「ちょっ、澪さん!
そんな格好で玄関先立たないで」
そうすると小柄な男の人が出てきた。
「別に良いだろ」
「良いから、こっち来て」
奥から出てきた人、誰かに似てるような気が……。
「あっ、陽裕。
作業スペースに行っててくれるかな?
すぐに行くから」
「うん、分かった」
作業スペースへ
「わぁ、広い」
「ここで今日は漫画の手伝いするんだ」
「でも、僕何かに出来ますか?」
そうすると、頭を撫でてくれた。
「僕何かは、あんまり言うな。
依利はちゃんと出来る子何だから」
「はい」
暖かいこの手は、大好きだ。
「生まれたての仔犬と飼い主みたいだな」
いきなり、さっきの大きい人が現れた。
「ちょっと、澪さん。
これも羽織って下さいって言ってるじゃないですか」
「嫌だ、これ、着たんだから良いだろ」
「タンクトップ一枚じゃないですか。
良いからこれ羽織って下さい」
「俺はお前と違って寒がりじゃねの」
何か、喧嘩が始まった。
陽裕さんは、またかとため息をつき、話始めた。
「そのロングカーディガン。
兄さんが澪に似合う彩度低めのを見つけて買ってきた奴なんですよ」
「そうなのか?」
小柄な男性は頷いた。
「着て欲しいなら、ちゃんと言え」
そして、そのカーディガンを羽織った。
「やっぱり、澪さん、格好いいですね」
「夜になったら、覚悟しとけ」
「えっ、は、い?」
なにか、二人だけの世界に入ってしまったみたい。