<BL>僕の世界の侵略者
二人きりになっちゃったけど、澪さんと何か話した方が言いなか?
「なんだ、人のことじろじろ見て」
「いや、その、澪さんと結月さんって性格とか真逆なのにどうして一緒に暮らしてるのかなって思って」
「まぁ、初めて本当の恋をした相手だからだろうな。
昔からそれなりにモテてたけど、好きって感覚が全然分からなかったし、女だからいけないのかと思って、男とも寝たけど、全然駄目だった。
俺には親と言う人物は居たけど、紙の上での関係。
衣食住を与えられた人形でしかなかった。
愛を教えてくれる人も居なかった」
「僕も同じようなことがありました」
「陽裕から多少は聞いてる。
でも、お前は小さいときは愛されてたんだろ」
「はい、母と離婚する前までは……。
小学生上がる前に離婚して、母は出ていって、父は僕を一生懸命立派に育てようとしてくれました。
その思いが強くなりすぎて、どんどん過激になっていきました」
優しくて強くて格好良くて憧れてた。
最後はもうその面影すらないほど、ただただ恐怖だった。
「でも、俺は、それすらなかった。
親に褒められる事も怒られることも……、興味を持っているのかすら怪しかった。
いつも、海外を飛びまわって何処に居るのかも分からなかったし、興味無かった。
中学に入るともう帰ってこなくなった。
生活費とかが振り込まれるだけの生活
高校に上がる頃には親の顔が思い出せなくなってた。
毎日のように誰か連れ込んで、それなりに勉強して、近くの大学にはいけるレベルを保ってた」
「その時、結月さんに会ったんですか?」
「あぁ、俺が高三で、結月は中三だった。
最初は、驚いたけど、身長が、俺の理想だったんだよ」
身長?
「身長伸び始めた、中学くらいから自分より、背の小さい奴が好きでさ。
そこら辺の女よりも可愛くて、小さくて、初めは小学生だと思ってたしな。
そんな可愛い子にいきなり、
『僕と一緒に居てくれませんか?』
なんて言われたら、そりゃな」
澪さんって変態な気が……。
「それから、漫画書き始めたんだよ」
「どうして、そんな展開に?」
「それはだな。
俺さ、ド素人ながらに漫画をネットにアップしてたの、今見るとすげぇ駄作だけど、
それを見た結月がその画力的なものに惚れたらしくて、すげぇ前に付き合った女と結月が知り合いだったらしくて、そんで俺が何処に居るか聞いて会いに来たみたいでさ。
僕は貴方のファンで、僕も漫画を描いてみたいので教えて下さい。
もし、良かったら、僕と一緒に居てくれませんか?
ってことだったらしくてさ。
短縮し過ぎだろって突っ込んだ」
短くし過ぎて、全く内容が違くなってしまってる。
「それからの付き合いだ。
元々、筋は良い奴だったから、どっかの賞にでも送れって言ったら、一回目で入選して、そのままプロデビューした。
それで、俺は結月の専属アシスタントになったわけだ」
そうだったんだぁ。
「よし、書けた」
「これ、一度脱ぎます。
やっぱり恥ずかしいです」
「何だよ、もたえねぇ」
一端、脱いで、半袖半ズボンになった。
「それで、お前はどうなんだよ」
「どう、って何がですか?」
「えっ、お前、陽裕に惚れてんだろ」
「えっ、あの、……」
ど、どうすれば良いんだろう。
「あぁ、やっぱり」
「その、分からなくて、恋とか人が好きになる気持ちが……、ずっと自分の感情なんて邪魔な物でしか無かったので――。
それに、陽裕さんは僕のことなんとも思って無いですよ。
ただの同情してくれていて、きっと僕なんかが期待したら、陽裕さんに迷惑かかっちゃいます」
「なんだ、人のことじろじろ見て」
「いや、その、澪さんと結月さんって性格とか真逆なのにどうして一緒に暮らしてるのかなって思って」
「まぁ、初めて本当の恋をした相手だからだろうな。
昔からそれなりにモテてたけど、好きって感覚が全然分からなかったし、女だからいけないのかと思って、男とも寝たけど、全然駄目だった。
俺には親と言う人物は居たけど、紙の上での関係。
衣食住を与えられた人形でしかなかった。
愛を教えてくれる人も居なかった」
「僕も同じようなことがありました」
「陽裕から多少は聞いてる。
でも、お前は小さいときは愛されてたんだろ」
「はい、母と離婚する前までは……。
小学生上がる前に離婚して、母は出ていって、父は僕を一生懸命立派に育てようとしてくれました。
その思いが強くなりすぎて、どんどん過激になっていきました」
優しくて強くて格好良くて憧れてた。
最後はもうその面影すらないほど、ただただ恐怖だった。
「でも、俺は、それすらなかった。
親に褒められる事も怒られることも……、興味を持っているのかすら怪しかった。
いつも、海外を飛びまわって何処に居るのかも分からなかったし、興味無かった。
中学に入るともう帰ってこなくなった。
生活費とかが振り込まれるだけの生活
高校に上がる頃には親の顔が思い出せなくなってた。
毎日のように誰か連れ込んで、それなりに勉強して、近くの大学にはいけるレベルを保ってた」
「その時、結月さんに会ったんですか?」
「あぁ、俺が高三で、結月は中三だった。
最初は、驚いたけど、身長が、俺の理想だったんだよ」
身長?
「身長伸び始めた、中学くらいから自分より、背の小さい奴が好きでさ。
そこら辺の女よりも可愛くて、小さくて、初めは小学生だと思ってたしな。
そんな可愛い子にいきなり、
『僕と一緒に居てくれませんか?』
なんて言われたら、そりゃな」
澪さんって変態な気が……。
「それから、漫画書き始めたんだよ」
「どうして、そんな展開に?」
「それはだな。
俺さ、ド素人ながらに漫画をネットにアップしてたの、今見るとすげぇ駄作だけど、
それを見た結月がその画力的なものに惚れたらしくて、すげぇ前に付き合った女と結月が知り合いだったらしくて、そんで俺が何処に居るか聞いて会いに来たみたいでさ。
僕は貴方のファンで、僕も漫画を描いてみたいので教えて下さい。
もし、良かったら、僕と一緒に居てくれませんか?
ってことだったらしくてさ。
短縮し過ぎだろって突っ込んだ」
短くし過ぎて、全く内容が違くなってしまってる。
「それからの付き合いだ。
元々、筋は良い奴だったから、どっかの賞にでも送れって言ったら、一回目で入選して、そのままプロデビューした。
それで、俺は結月の専属アシスタントになったわけだ」
そうだったんだぁ。
「よし、書けた」
「これ、一度脱ぎます。
やっぱり恥ずかしいです」
「何だよ、もたえねぇ」
一端、脱いで、半袖半ズボンになった。
「それで、お前はどうなんだよ」
「どう、って何がですか?」
「えっ、お前、陽裕に惚れてんだろ」
「えっ、あの、……」
ど、どうすれば良いんだろう。
「あぁ、やっぱり」
「その、分からなくて、恋とか人が好きになる気持ちが……、ずっと自分の感情なんて邪魔な物でしか無かったので――。
それに、陽裕さんは僕のことなんとも思って無いですよ。
ただの同情してくれていて、きっと僕なんかが期待したら、陽裕さんに迷惑かかっちゃいます」