管理人は今日も憂鬱(イケメン上司と幽霊住人の皆さん)
どうしてそこに
「契約違反はなかったろ??」
嘲笑う蒼真。
次の日曜、傘を返しに行った絢が聞いてみた。
結局、上がり込んでコーヒーを頂く。
「どうして、ここなんですか???」
「家賃が激安だからな。俺は霊感、皆無だし。静かでいいところだ」
その辺に霊がうようよいるとわかってしまった絢は、落ち着かない。
「無理に来なくていいんだぜ?振り込みにするか??」
どうしてこの腹黒そうな男に見えなくて、私に見えるのか。
何だかバカにされたようで、それはそれで悔しい。
「いいえ!!建物の状態も確かめないといけませんし、毎月来ますとも!!」
意地になっていた。
「バカだなお前、好きにしろ。知らないからな、何かあっても」
「何かって、何ですか!?」
「ポルターガイストとか」