管理人は今日も憂鬱(イケメン上司と幽霊住人の皆さん)
駐車場は
祝日明け。
「結局、パーキングの話はどうなってるんだ?」
「ああっ、忘れてました」
お昼休憩で、外で缶コーヒーを飲みながら。
辺りにひと気は少ない。煙草を吸うオジサマばかりの穴場だった。かなり臭うが。
「早く手を打たないと、遊ばせとくのもったいないぞ。税金だの維持費だって掛かるだろ」
「それはそうですね」
未だ手付かずのままだけれど、放っておいても草が生え放題になるだけだ。
下手をすれば、こちらで対応できないゴミも捨てられている可能性もある。そうなってしまうと厄介だ。
自分で手入れしなくてはいけない。そのためにわざわざ人を雇う余裕もない。
手を加えてしまえば後は何とでもなる。
「ハイツの家賃収入だけじゃ、小遣いにもならねえだろうしな。第一、赤字経営だろ」
飲み終えた缶をゴミ箱に捨て、
「業者、紹介してやろうか」
「どうしたんですか?急に」
「どうもしねえ。出て行かねえの一点張りで、役に立たないんじゃ悪いなと思っただけだ」
意外と、いい人なのか??