管理人は今日も憂鬱(イケメン上司と幽霊住人の皆さん)
翌日、
ようやく少し動けるようになった絢は、松葉杖を突いて蒼真の病室に向かった。
ガラス一枚隔てた向こうで、身体中包帯だらけで横たわり、酸素マスクを付けられた姿を見て、愕然とする。
「……生きてください…ひとりにしないで…」
思わず口を突いて出た言葉に、ようやく気付く。
蒼真さんのことが好きなんだ。
バカだ私は。
どうして、こんなになるまで気付かない。
涙が溢れた。