管理人は今日も憂鬱(イケメン上司と幽霊住人の皆さん)


「そろそろお時間、よろしいですか??お疲れになりますよ??」


看護士がやって来た。
検診の時間だ。


「また来ます」


「ああ…」


松葉杖を突き、自分の病室に戻る絢。


よかった、本当に。
胸を撫で下ろし、ふと前を見ると、慶子が立っていた。


「他の女のためにあんな姿になった男は、もういらないわ。麗しい、いい男だったのに」


見た目だけでそこまで執着していたのか。


「こうなったら、もうあなたでいいわ」


「えっ…?!」



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