管理人は今日も憂鬱(イケメン上司と幽霊住人の皆さん)
もうひとり
気が付くと、自分の病室で横になっていた絢。
ガバッ!!と飛び起きるが、
「いてて…」
と頭を押さえる。なんだかあちこち痛い。
「ほらまた!!無茶してこの子は」
母が抑え、ベッドに戻す。
「もう、大丈夫ですよ」
崇雲が傍らで微笑む。
「お父様!?どうしてここに!?」
「息子と嫁の心配をして飛んできました」
「えっ!?いつの間にそんな話になってるの!?」
驚く母。
「えっ??いや、それは」
赤くなって口ごもる絢。
「もう大丈夫です。後のことは、お願いしますよ」
絢の頭を優しく撫でると、深々と一礼し、帰っていった。