嘘
走り出した車
私は緊張からか、黙りをキメていた
背筋を伸ばし、膝の上に手を置き
そんな私を見て、圭人くんが笑った
「葉月可愛い。恥ずかしいの?」
「は、恥ずかしい、です。」
「そんなに改まらなくても、大丈夫だよ
リラックスしてリラックス」
「は、はい」
「今日はイルミネーション行こーか」
「はい」
「俺、綺麗な所知ってるんだよね~
でも時間大丈夫かな?急がないとね」
と、言って笑ってる
圭人くんの横顔をチラッと見た
あっ、やばい!格好いい!
運転している横顔が凄く格好よく見えた
圭人くんは、普通にイケメンな方だ
それに話上手で聞き上手
聞くところによると、元ホストらしい…
現地に着いた私達は辺りを見回した
???
イルミネーションが無いぞ?
「…間に合わなかったかぁ…
よし、じゃあ星見に行こっか?」
「はいっ!」
星が大好きな、私は即決した
「あっ、その前にジュース買いに行こ」
外に出た
すると、圭人くんが手を握ってきた
私の緊張はMAXに達した
それでも握り返して
二人で暗い海辺を歩いた
車に戻り、ジュースを二人で飲んでいた
「ねぇ、葉月
こっち向いて?」
「えっ」
向くと、すかさずキスをされた
頭の中はフリーズ状態
そんな中
「俺言わないといけない事あった
葉月、俺と付き合って」
フリーズ状態の私は、少し遅れて
「はいっ!」と頬を赤らめて返事した
「え?何?何がはいなの?言ってみて?」
なんて意地悪な事を言ってきた
「えっ、と、その圭人くんと付き合います」
「良く出来ました
じゃあ、そろそろ行こっか」
数分後
私達は星が綺麗に見える場所についた
出ると、真冬で凄く寒かったが
星が手に届きそうなほど綺麗だった
歯がカチカチと鳴りながら
暫く見つめていた
「寒いから、車入ろう」
「そうですね」
車に入った私達は、時間も忘れ話していた