嘘
また喧嘩をした
何度もつぶかったが
もう耐え切れなくなっていた
また私は圭人くんに頼った
すると
「もう別れなよ
そんな男と付き合っても
葉月は幸せにはなれない」
と言われてしまったのだ
このままじゃ、駄目だと思った
圭人くんに言われた通り
私は今ちっとも幸せなんかじゃない。
付き合う前だというのに
こんな事で躓いていて、付き合った後は
どうなるのか、と悩みに悩んだ
そして、私は意を決して
一樹にLINEをした
「あのね、一樹。私達
もう終わりにしよう
付き合ってはいなかったけど
一樹の事、大好きだったよ
今まで、ありがとう」
と伝えた
その後、私は悲しくなった
正直後悔した。
一樹からLINEがきた
「わかった」
たった一言、これだけだった
既読もせず、私ただただ部屋に閉じ篭った
天井を見上げ「平気だ」と自分に言い聞かせた
別れは何度も経験しているが、いつも慣れない
その日は、そのまま眠りについた