翌朝、私は携帯を見る事も出来ずに

バイトに出た


帰った後、何時間も見ていない


携帯を手に取った



タイミング良く携帯が震えた、電話だ



そこには『圭人くん』と表示されていた


どうしたんだろう

「はい…」

「どうした~、元気ないじゃん」

「…元気ですよ」と力なく答えた、私に

「もしかして、彼と何かあった?」

昨日は、そのまま寝てしまっていたから
圭人くんには何も話さかった


「実は、あの後よく考えたんです

それで別れ話を切り出したんですけど…


たった一言、『わかった』だけでした。」

とヘラヘラと力無く笑った


「そっか。」

「一言だけ、だったんですよ〜酷いですよね〜
ちょっとでも期待した自分が馬鹿らしいです
それぐらいの気持ちだったんですよね〜
笑っちゃいます」

と言いながらも葉月は
悲しい気持ちでいっぱいいっぱいだった


「ちゃんと自分で決めて
頑張ったじゃん、偉い偉い

今はまだ辛いかも知れないけど
前を向ける様に、頑張ろう、な?

ってか、俺がこんな事言えないんだけどな〜」


「どうしてですか??」


「俺も前向けないんだわ
元カノ引きずってるってわけ」


「そうだったんですか…
そんな時に相談とかしてすみませんでした」

「いや、いいのいいの
こんな俺で良ければ、話聞くからさ」

「ありがとうございます
なんか元気出ました!

お互い前を向ける様に頑張りましょうね」

「なら良かったよ、そうだね」


なんて会話をした

私は圭人くんのお陰で、やっと笑えた



タイムラインに圭人くんの事を書いた

『今日は、バイト終わって
圭人くんと電話した( ^ω^ )
元気になった!圭人くんのお陰です!』



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