俺様と落ちる恋!!??


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10分も経たないうちに冬夜は家の前まで来てくれた





「冬夜……」




「………近くの公園行こうか?」




優しく微笑みながら言って、私の手を引っ張って公園へ向かった










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夏の終わりが近いせいか、夜の公園は肌寒かった




冬夜は二人分の飲み物を買ってくれて私が座っているベンチに腰かける




「ありがとう……」




「ん?何が?」





うわ………


いつもは『あ?』とか『何?』

しか言わないのに今日は優しい気がするのは私だけ?



「急だったのに来てくれて……」



「あぁ……別に大丈夫だから。」




そう言って私の頭にポンッと手をのせる冬夜




それがスイッチとなったのか

今まで張っていた糸が切れたように私の目からは涙が溢れてきた





それに気付いた冬夜は私の顔を覗きこんで



「ゆっくりで良いから話してみ?」




と言った







「……ぅ……グスッ………うん……」





もう………



いつからこんなに泣き虫になったんだろ……?



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