いるりを見たら思うこと
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休み時間。いつものように机に突っ伏して眠ろうとすると、「多岐川くんといるりねー」と、声がした。
俺の隣の席。いるりの友達でもある東河原祢音(ヒガシカワラネネ)。
「しっ。夜一に聞こえるだろ」と、言ういるりの声のほうがもっとでかい。
似たり寄ったりだな、と思うけど、あえて突っ込まないことにした。
「なんか未だにピンとこないよね。こう省吾くんのほうがさ、お似合いだったっていうか」と、平気でいるりの元彼と俺を比べるような発言をする。
「祢音!」と、いるりも慌てて止めに入ったみたいだけれど、それ以前の問題な気がする。