HERO
#7 『現実との間』
電話やメールはあっても、会うことはなかった。
本当は、あの日から、私は、とにかく藤居くんに会いたかった。
会いたくて、会いたくて、会いたくて、会いたくて…
会おうと思えば無理をしてでも会えたと思う。
でも…
会わなかった。
毎日、藤居くんとの電話やメールでドキドキしながらも、心のどこかでストップをかけていたのかもしれない…
そう…
私には現実の生活がある。
大切な健もいる。
そして、今日、雅史も帰ってくる…
どんな顔して雅史を迎えればいいんだろう…
不自然にならないようにしなきゃ…
そればかりを考えてた。
藤居くんとのメールも着信履歴も、全部消去した。
何度も何度も確認した。
バレない。
ぜったいにバレない!
いや、私は確実に雅史に知られないようにしなくちゃいけない。
できるよ、大丈夫。
隠し通せる。
藤居くんを守ることにもなるんだ!
本当は、あの日から、私は、とにかく藤居くんに会いたかった。
会いたくて、会いたくて、会いたくて、会いたくて…
会おうと思えば無理をしてでも会えたと思う。
でも…
会わなかった。
毎日、藤居くんとの電話やメールでドキドキしながらも、心のどこかでストップをかけていたのかもしれない…
そう…
私には現実の生活がある。
大切な健もいる。
そして、今日、雅史も帰ってくる…
どんな顔して雅史を迎えればいいんだろう…
不自然にならないようにしなきゃ…
そればかりを考えてた。
藤居くんとのメールも着信履歴も、全部消去した。
何度も何度も確認した。
バレない。
ぜったいにバレない!
いや、私は確実に雅史に知られないようにしなくちゃいけない。
できるよ、大丈夫。
隠し通せる。
藤居くんを守ることにもなるんだ!