HERO
夕飯の支度を早めに済ませ、少し涼しくなった夕暮れを見計らって、近くの公園まで遊びに行くのがいつもの流れ。



今日もそろそろでかけようか…


そう思っていた。



♪♪♪♪♪♪~



携帯がなった。



―――藤居くんだ…



「もしもし。」


「あ、もしもし、毎度ありがとうございます。ピザーニャですけど、お届けにきましたぁ。」


「…はぁ??…今どこ?」

「お宅の前なんですけど、ちょっと入りづらいので、玄関、開けておいてもらえますかぁ。」


「………わ、わかりました。」


「で、健ちゃんに玄関で待っててって伝えてくださぁい。よろしくぅ~♪」



――――なんだか、テンション高めな藤居くんは、そのまま電話を切った。


わけもわからず、とりあえず健に伝えて、玄関を開けて待つ…


すると……!





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