びいだま。
小さな爆弾
僕は、生まれつき心臓が弱い。
もちろん出産は帝王切開で、
生まれた時から、人とは違った。
普通の高校生のすること。
普通の人がする生活。
...そんなこと、今まで1回もした事なんてない。
走り回れば発作が起こるし
いつ倒れるか分からないから、1人で行動できない。
常に、監視され、制限され続ける日々。
歩いてる途中、食事中、お風呂に入ってる時、勉強してる時。
いつも、いつも、
自分の中にある爆弾が爆発しないように
気をつける。
───…たまに現れる死の影に怯えて
何のために、僕は生きているのか。
疑問に思って自殺をはかったことも数えきれないほどある。