あなたとわたしと、そしてあなたと。
片付けも済ませ、私はまだ時間があるのでゆっくりし、先生はもう出勤する。


先生は着替えながら、ソファに座っている私をふと見て口元を上げると私の足の上にまたがった。


「ふふっ…昨日の痕、残ってるね…」



先生は耳元で囁くと自分がつけた痕を嬉しそうに撫でた。


「ね、キスマークってどういうことを意味するか分かりますか?」


「そ、それはその…」



「ふふ、恥ずかしいの?」



着替えの途中であったため肌蹴たカッターシャツから覗く先生の白い肌が凄く色っぽくて私はつい目を背ける。


「僕のモノって意味…ねえ、好き。」


そして先生は私の唇を人差し指でそっと触ると、あの上目遣いをする。


「ね…キス、させて…?」



「せ、先生…んっ…」



まるで拒否権はないよ、とでも言うように私の返事を待たずして先生はキスをする。


「ん…まり、あさ…すき…」



先生…



先生が私をとても愛してくれているのが痛いほど伝わってくるほどに先生は綺麗な顔を歪ませ、頬を赤く染めて、キスをする。


何度も、何度もキスをし、


先生は最後に私を優しく抱きしめると


「んー、かわいい…好きって言っちゃうとこういうことするのも、何だか恥ずかしくありませんね。」


と笑う。



「今までずっと我慢してきたんだ…これからは、何度でも、この気持ちが伝わるまで言うから…」


そして先生は立ち上がると



「うん。元気でた!じゃあ行ってくるね。」


服装を整え鞄を持つ。


「いってらっしゃい先生。」



「うん、行ってきます。」





先生を見送ると私はほっと息をつく。



「朝から心臓に悪いよ〜…」


だって先生はすごく綺麗な人なのだ。



私なんかのこと…どうして好きなんだろう。

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