あなたとわたしと、そしてあなたと。
アスランさんが住んでいるマンションに着くと、ドアを開けて車から下ろしてくれる。


とてもさりげなくレディファーストをしてくれる。


そんな小さな動作ひとつひとつされるごとにひとつひとつ私も好きになっていくばかりだ。



部屋に入って鍵を閉めるとドンッと壁に押し付けられて激しくキスをされる。


「んぅ…あっ、すら…んさっ」



「っは…かわ、い…」



激しく舌を絡められる。


ただ、激しく興奮してどうしようもなかった。


唇を離すと銀色の糸がひいた。


それを見て「はっ…いやらしいな…」


なんて呟くと私の手を引っ張った。


リビングの横のドアを開けると見えるのはベッド。


これから何が起こるか、いくら恋愛経験のない私も予想ができた。


アスランさんになら、奪われても構わない。


だけど、遊びなら、中途半端な気持ちなら私はいらない。


そこの理性だけは私も保ってはいた。


ベッドに押し倒されると私は口を開いた。


「アスランさん…これは、遊びですか?今日だけですか?一時の気の迷いですか?」



「私はアスランより、おそらく10歳くらい離れていますし、なにより最近出会ったばかりです…私はもう何も考えられないくらい貴方のことしか見えていません。だけど、遊びなら今すぐにやめてほしいです。」


と思いを口にするとアスランさんは


「年下なら、ダメなのかい?俺は、もうお前さんのことしか見えてねえよ。なあ…抱いても、構わないかい?」



私は、ただ嬉しくて、黙って頷いた。
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