あなたとわたしと、そしてあなたと。

豹変

私の返事を待たずに先生は不機嫌そうに顔を歪ませるとそれから先生は家に帰るまでずっと黙っていた。


「せ、先生…」


家に入るなり私は小さな声で呟いた。


少しの沈黙のあと先生は振り返り口を開いた。


「ん?なんだい。さっきは、取り乱してごめんね。先日のことで君を守れなかったこととかあって少し、イライラしちゃってて…」


「そ、そうだったんですか…?」


「うん、ごめんね。さあ、夕食にしましょう。」


良かった…いつもの先生だ。
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