新選組と私



私がこれからどうするか、だ

考えていると近藤さんから意外な誘いがあった


「朝霧君きみは、行くところがないんだろう?」


「えぇ、そうですが...」


「ならば、ここで暮らさんか??」


「「「「「「「「え!?」」」」」」」」


近藤さんの提案に驚いた私達は、声が揃った


「近藤さん、あんたは何を考えてるんだ?女を隊内に置いておけるわけがないだろうが」


「歳、ならば誰かの小姓としてだな...
そうすれば、問題はあるまい」


「問題はある」


皆、近藤さんと土方さんのやり取りを固唾を呑んで見守っていた

私はいたたまれなくなり、俯いていると


「朝霧君」


いきなり近藤さんが声をかけてきた


「はい」


「きみは、どうしたい?」


唐突な質問だった

私は、少し考えてから


「ご迷惑でなければ、こちらにいさせて下さい」


と、返答した

近藤さんは、嬉しそうな顔で


「では、決まりだな
朝霧君には、歳の小姓をしてもらいたい」


「分かりました。私、男装していた方がいいでしょうか?」


私の質問に返答してくれたのは、土方さんだった


「その方がいいだろうな。平助、冷麗に着物を貸してやれ」


土方さんは、私と身長が同じくらいの平助君に言った


「分かった。いま持ってくる」


と、言って部屋から出ていった

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