冷徹社長が溺愛キス!?

「だ、大丈夫です。今ここでたくさん食べますから」


変な宣言をしてしまった。


「おぉ、それじゃどんどん食べろ」


次から次へといろんなパンを目の前に出された。


「……そんなには無理ですってば」

「いいから食え」


久万さんの別荘の再現をしているみたいだった。

そんなやり取りをしていると、ふと店の奥からコロコロと転がるような笑い声がしてきた。
そちらに目を向けると、福子さんが顔を覗かせてこちらを見ていた。


「純ちゃんとなっちゃんは仲がいいわねー」


ふふふと含み笑いをする。


「いえ、あの、そんなんじゃ……」


福子さんに変な誤解されたら、社長に申し訳ない。


「社長には、その……」

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