アメトムチ。
「私、もうすぐ30なんです」
「あぁそう。じゃあやっぱ俺より年下だ。ふーん。それで?」
「えっと。わたし・・・今まで誰ともつきあったこと、なくて」
「ん?ってことはあれか?所謂、年齢と彼氏いない歴が同じってやつ」
「そっ、そうですっ!」
赤の他人に改めて言われるとムッとしちゃう!
でも・・・それは、紛れもない事実なんだから・・・悲しい事に。
「なんで」と聞いてきた彼は、素直に分からないという顔をしている。
それは、私が彼氏が一度もいないという事実が信じられないと言っているように思えて、私は嬉しかった。
「病気持ち?」
「違いますっ!」
「じゃー痛い失恋して、それがまだトラウマになってるとか」
「いえ・・・私、失恋もしたことない・・・そうよ。私、誰かから告白されたこともないけど・・・よく考えてみたら、失恋したと思えるくらい、誰かを好きになったこともないんだ」
あと数ヶ月で三十路を迎えるこの時になって、新たに分かった事実に、私はちょっとした衝撃を受けてしまった。
「あぁそう。じゃあやっぱ俺より年下だ。ふーん。それで?」
「えっと。わたし・・・今まで誰ともつきあったこと、なくて」
「ん?ってことはあれか?所謂、年齢と彼氏いない歴が同じってやつ」
「そっ、そうですっ!」
赤の他人に改めて言われるとムッとしちゃう!
でも・・・それは、紛れもない事実なんだから・・・悲しい事に。
「なんで」と聞いてきた彼は、素直に分からないという顔をしている。
それは、私が彼氏が一度もいないという事実が信じられないと言っているように思えて、私は嬉しかった。
「病気持ち?」
「違いますっ!」
「じゃー痛い失恋して、それがまだトラウマになってるとか」
「いえ・・・私、失恋もしたことない・・・そうよ。私、誰かから告白されたこともないけど・・・よく考えてみたら、失恋したと思えるくらい、誰かを好きになったこともないんだ」
あと数ヶ月で三十路を迎えるこの時になって、新たに分かった事実に、私はちょっとした衝撃を受けてしまった。