アメトムチ。
「ちさこか。良い名前だね。ひらがな?」
「いえ。知識の“知”に、佐賀県の“佐”と子どもの“子”・・です」
野々瀬局長は、顔を上げて「ふーん」と言った。
私が言ったことに対してイメージを膨らませているみたいで、そういうの、嫌いじゃない。
そして野々瀬局長は、ふと顔を下げて私を見ると、「俺のは“清い”に“正しい”って書くんだ。合ってるだろ?」と聞いてきた。
私は、「さあ。野々瀬局長とは知り合って、まだそんなに経ってないから。分からないです」と無難な答えを返したものの、脳内では「それってどうよ」という疑問が大きく渦巻いていた。
だって、「悪魔的・Sなメガネ貴公子」という第二印象が、私の中では全然払しょくできてないし。
「確かにちーちゃんとは知り合って日が浅いからな。分かんないよなぁ・・あ、ちーちゃん?俺のことは“のの”と呼んでくれ。それからえーっと、そちらの彼女。田辺ちゃんだっけ?もぜひ」
「えっ!そんな馴れ馴れしい呼び方できなぃ、ていうか今、“ちーちゃん”って・・わたしのことですか!?」
「いえ。知識の“知”に、佐賀県の“佐”と子どもの“子”・・です」
野々瀬局長は、顔を上げて「ふーん」と言った。
私が言ったことに対してイメージを膨らませているみたいで、そういうの、嫌いじゃない。
そして野々瀬局長は、ふと顔を下げて私を見ると、「俺のは“清い”に“正しい”って書くんだ。合ってるだろ?」と聞いてきた。
私は、「さあ。野々瀬局長とは知り合って、まだそんなに経ってないから。分からないです」と無難な答えを返したものの、脳内では「それってどうよ」という疑問が大きく渦巻いていた。
だって、「悪魔的・Sなメガネ貴公子」という第二印象が、私の中では全然払しょくできてないし。
「確かにちーちゃんとは知り合って日が浅いからな。分かんないよなぁ・・あ、ちーちゃん?俺のことは“のの”と呼んでくれ。それからえーっと、そちらの彼女。田辺ちゃんだっけ?もぜひ」
「えっ!そんな馴れ馴れしい呼び方できなぃ、ていうか今、“ちーちゃん”って・・わたしのことですか!?」