アメトムチ。
「インパクトが強かったからかなー。ちーちゃんのことは時々思い出してたよ」
「そぅですか・・」

なんか・・・今のセリフには、胸にじぃんときた。ちょっとだけ。

「あの子元気かなー?もう彼氏できたかなー?とかさ、考えたりして。で?彼氏できた?」
「え。いぇ、まだ、です」

あれから私、彼氏ハントしてませんから。
なんて、そこまでこの人に言う必要はないなーいっ!
・・・ていうか、つい局長のペースに乗せられて、「彼氏はまだいません」と口が滑ってしまった私って・・・結局、この人のペースに流されてるってことじゃないの?!
あぁ私って、一体どこまでおバカさんなのかしら・・・。

「だと思った」と言ってニマニマしているこの人のメガネを引っ掴んで、バキバキにしてやりたい気分!
・・・だけど、小心者の私は、もちろんそんなことを現実にはしなかった。

代わりにサッサとこの会話を、いいや、全てを終わらせよう!

「話はもう終わりですよね?じゃあ私はこれで・・」
「俺がちーちゃんの彼氏になってやる」

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