アメトムチ。
「何て言うか・・・普段はほとんど放置されてるにも関わらず、あぁこの人マメだなぁって感心しちゃうんだよね。ちょっと矛盾してるけど」
「肝心なところはきちんと押さえてるって感じだね」
「そうそう!だから、放っておかれても別に寂しくない・・・」
「けど?」
「うーん・・・・・別に私がいなくても、局長はいいんじゃないかなって思うんだよね。そもそも私たち、これでつき合ってるって言えるのかな。あの人の部屋の掃除したり、料理したり、洗濯物たたんだりとかしながら、私はあの人の彼女って言うより、メイドじゃないの?って思うことも時々・・・」

メイドみたいな彼女?
いや、彼女とも言えない?
一体私は、ののさんの何だろう・・・。

私はまたため息をつくと、焼き鳥を頬張った。

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