アメトムチ。
「・・・俺、あんたのその考えはよく分かんないんだが。男子だからか?とにかく、俺の経験から言わせてもらうと、挿れても相手がバージンだったって分かんなかったぞ」
「ええっ!?ってことは、あなたは過去、処女さんを相手にエッチをしたことが」
「あるよ」
「何人と?ってその、差し支えなければぜひ・・・」
「3人」
「さっ、さんにんっ!?」

もの処女膜をぶち破ったの!?なんてすごい・・・!
この人、何気にモテるのかも。
って納得できないこともない外見してると思うし。
それにこの人、メガネがすごく良く似合う、知的な顔立ちをしてる・・・。

私は、彼の方に身を乗り出すようにしながら「相手は痛がったり出血したりとかは」と聞いた。

「うーん・・・多少はあったかな。だがさっきも言ったように、相手が初めてだって言わない限り、俺には分かんなかったし。それに、相手がバージンだろうが非バージンだろうが、俺は別に気にしないよ。大抵の男はそうじゃね?」
「そうでしょうか」
「たぶんな」

ニッと笑った彼は、いきなり私の両腕を掴むと、それまでずっと座っていたベッドに、私を押し倒した。
状況に対して、思考が追いつかない私は、ただ驚きで両目をいっぱいに見開きながら、メガネの奥で怪しげに光る彼の目を見るしかない。

< 7 / 78 >

この作品をシェア

pagetop