☆キラキラ星☆
私には、お父さんはもちろん、おじいちゃんやおばちゃんもいない。
いるのは…壊れたお母さんだけ。
暗くなり、トボトボとゆっくり、ゆっくり、少しでも家に帰る時間を遅らせる。
でも、限界はある。
「はぁ~…」
ボロボロアパート…
階段は錆びて今にも崩れそう、アパートの壁には草の弦が伸びっぱなし。
周りはゴミと雑草だらけ
このボロアパートの一階角部屋が私の家。
玄関の前で深く細く深呼吸をする…。
「あっ…あんっ…ぃぃ!」
まただ…。
「ふぅ~…」
お母さんのお仕事中に帰宅してしまったらしい。
こうなってしまうと、部屋に入れる様になるまで外で待つ事になる。