☆キラキラ星☆
「伊織ちゃ~ん!」
「おぉ~!来たか~!」
などと言いながら、母さんが伊織をぎゅっと抱きしめている。
「お邪魔します。」
伊織はちょっと顔を赤らめて、ふふっと笑っている。
…可愛いなぁ~…
「可愛いなぁ~」
ん…?
心の声がだだ漏れていたか?俺がキョロキョロと回りを見渡すと、デレデレ顔の父さんが伊織に言っていたみたいだ…。
まったく、どんだけ可愛いんだ!
伊織が家に来ると決まって夕食を食べて行かされる。母さんは娘と料理をするのが夢だったらしく、伊織とおそろいのエプロンを付けて、キッチンに立ちたがる。
それを俺と父さんはデレデレと見ている。