☆キラキラ星☆
「なぁ、奏多…」
ん…?
さっきまで伊織にデレデレだった父さんが急に深刻な顔をして俺に話しかけている。
「なんだよ…?」
「伊織ちゃんはいつお前の彼女になるんだ?」
は?
俺は何を言われたか理解出来ず。
「何?」
っともう一度聞く事にした。
「だからっ!伊織ちゃんはいつお前の彼女になるんだ?」
………
……。
「早く、お前の物にしないとどっかの誰かに伊織ちゃんが取られてしまうだろっ!」
伊織を可愛がっているうちの両親は、どうやら早く俺と伊織がくっつけばいいと思っているらしい。まぁ…ありがたい話しではあるか…?
俺の好きな子を両親が可愛がっているんだから…
「…まぁ…そのうち…」
父さんは、まったくっ!などとブツブツ俺に文句を言っていた。