☆キラキラ星☆



何も持たず、自宅を飛び出した私は…ボーッと歩き続けた。
ふっと足が止まり視線を彷徨わせると…




「奏多くんち…。」





足は自然と楽しかった思い出がある場所へと動いていたんだ。





暖かい家。


暖かい家族。





私には…触れていい場所ではなかった。




急いでその場を離れようとして踵を返すと…





「……伊織……?」



愛しい。

愛しい人の声…。




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