☆キラキラ星☆
「どぅしたんだよ伊織…」
奏多くんに悲しい顔をさせてしまった…。
「…ごめん…なさ…い…。」
「伊織…俺んちじゃ嫌なの?」
奏多くんは、私の様子を探りながら優しい声で聞いてくれた。
それなのに私は、
「…………………。」
私が何かしゃべると、また奏多くんを傷付けてしまいそうで何も言えなかった。
「…じゃ、公園いこ…」
優しく、優しく、私の汚れた手を引きながら公園へ行く。
奏多くんは何も聞かない。何も言わない。
ただそばに寄り添ってくれている。
「…奏多くん…お願い…歌って…?」
「…えっ?」
「キラキラ星…歌って欲しい。」