☆キラキラ星☆
「わ…分からない…」
彼女は震える唇で答えた
少しでも暖めてあげたくて、小さな彼女の体を包むように自分のコートの中にしまった。
久しぶりに感じる伊織の温もりは冷たくて…
すごく細くなっていた
「奏多!どうしたんだ?」
父さんと母さんが心配そうに近づいてきた。
「父さん!……伊織がっ!!ディナーに行く前に伊織をここで見かけて、帰ってきてからもここにいる…体が氷のように冷たいんだ!」
「伊織ちゃん?お母さんは?どこにいるの?」
「…わ…分かりません。」
そう答えた後、彼女は意識を飛ばした。
「伊織!!!伊織!!!」
俺は心配になり彼女の名前を何度叫んだ。
「とりあえず…家へ連れて行きましょう!」