いつかそんな日がくればいい。【短】
プロローグ
恋をしていた。
初めての恋。
キラキラと輝くそれは、
呆気なく終わりを告げた。
楽しげなお囃子の音も、
どこかワクワクする屋台の数々も、
浴衣や甚平を着た人達が織り成す雑踏も、
全てが色を失っていく中、
君の横顔だけは、温かな提灯の灯りが、
切なげに
儚げに
それでいて艶やかに、映し出していたんだ。
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