いつかそんな日がくればいい。【短】


「な、何!?その余裕の笑み!!!」


「全然余裕じゃないよー?」


「嘘つけっ!!もういいっ!!絶対好きになんかならないっ!!」


「まぁまぁ、そんな怒らないでー。本当照れ屋だよねー白田さん」



「ちがっ…!!」




その時は、きっと俺ももう少し大人になっているだろうから…。




その時は、ねぇ。



容赦しないよ?




「あ、あのさ…そろそろ手、離してよ松田君…」


「あ!そうだ、白田さん!今から海行こうか!」


「はぁ!?ちょっと人の話聞いてる!?」


「行こうよ海、入らなくてもいいからさ!」



「…私、海って嫌いなのよね。」


「練乳たっぷりのカキ氷屋知ってるんだけど…」


「行きましょう。」





きっとその時俺は、こんな風に手を繋ぐだけじゃ満足しないからね?






【いつかそんな日がくればいい。〜fin】
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