発狂詩集 血液collection
Erase the code
遠い声と空を見上げている顔が
最後の記憶だった
内臓と器官をこっそり結びつけたコード
バレたね
だってもう限界だ
古い記憶が更新されないから
君も僕も先に進めない
もうすっかり色も香りも変わって
知らない君と
人格を脱いでしまった僕
それを認めたくないほど
ふたりは…いや僕は
ずっと友人でいたかった
一回だけ間違えた
その悲しみが透明な糸を繋いだ
血も流れていない透明な血管みたいな
アテもないのに
そうさ、アテがないから
このコード切れなかったんだ
さようなら
僕は行く、そうだようやく行ける
きっと君はもう違う空を見てる
長い長いすれ違いは終わり
ようやくリニューアルした感情が
ふたりに訪れる
そんな笑顔が想像の中でも
もう僕を見ていないようだったから
僕は安心して君に背を向けたんだ
空は相変わらず青いままで