Clean up ~気持ちは片付きません!
今日は絶対に占い最下位だ。

私は慌てて缶コーヒーを拾いあげると、茶色く染みついたスカートを見つめハァとため息をつく。

そうだ、先に床にこぼれたコーヒーを拭かなきゃ。


そう思っていた矢先、休憩室に掃除機やらモップやらを持った清掃員の人が入ってきた。


「あっ、すみませーん!コーヒーをこぼ…っっ!!」

…えっ!?

私の声に振り返った清掃員は、、男の人…!?
しかも180センチほどの長身にダークアッシュの綺麗な髪色…何歳くらいだろ?すこし年上かな?

切れ長で綺麗な瞳…ようするにイケメン!!

清掃員っていわゆる掃除のおばちゃんだと思ってた。

じゃなくて!

「はい、あれ?コーヒーこぼしちゃいました?」

わっ、モップ片手に近づいてくる!なんか不釣り合い!!


「あー、絨毯、、はモップじゃ無理か。あとでちゃんと掃除しておきますね」

思わずジッと見つめてしまう。あっ、胸元に名札…永山亮汰、、ながやま、りょうた。かな。
にしても、なんでこんな綺麗な人が清掃員なのー!?!?


「?、あっ俺、昨日からここで働くことになって…ってスカート、、」

「えっ?あ、あぁそんなんです、こぼしたとき濡れちゃって…ってわわっ!!」

私のスカートを見るやいなや、急に私の腕を掴んでグイグイ引っ張りどこかへ連れ去って行った。
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