オレ、教師。キミ、生徒。
「あのっ!ありがとうございました!」

勢いよく、舘野が頭を下げる。

「いやいや、生徒を守るのが教師の役目だから……」

「それでも!すっごく困っていたんです!先生が来てくれなかったら、私……」

スカートを手が赤くなる位、力一杯握っている。

流石に怖かったよな。

「……無事で良かったよ」

頭を、ポンポンと撫でてやる。
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