オレ、教師。キミ、生徒。
「先生、その荷物は?」

舘野が、俺の大荷物を指差した。

「ああ、コレ?……はい。誕生日おめでとう」

その中から取り出したのは、部屋の中に星を映し出せるプラネタリウム。

「えっ……」

突然の事に、舘野が目を丸くする。

「前に言ってたろ?コレが欲しい、って。舘野、ちゃんと部活来てるし、そのごほーびも兼ねて」

「…………」

舘野は、プラネタリウムをじーっと見つめたまま、動かない。

……あれ?

もしかして俺、やっちゃった?
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